最新の知見を取り入れ、驚きと楽しさを提供する自由が丘矯正歯科の院長の成田です。
久しぶりの投稿になってしまってすみません。
今日は先日いらした、患者さんとの会話の中での気づきについて書いておきたいと思います。
矯正治療を始めようとする人が躊躇する大きな壁として、抜歯があります。健康な歯を抜いてしまうと、悪い影響があるのではと考えてしまうのも仕方のないことではないかと思います。
治療方針として、抜歯が良いとか非抜歯が良いとか言うこと自体が間違いだと成田は考えています。歯の大きさは100%遺伝的な要因なので、大きさを変えることはできません。しかし、アゴの大きさは生まれてからの環境要因の影響も受けます。昔より噛む回数が減った現在の食生活では、あごの成長が進みません。その結果アゴの大きさと歯の大きさの不調和が起こりやすくなっています。
矯正歯科ではその道の専門家としていろいろとアドバイスをするわけですが、最初から、抜かないとか絶対抜くなんていうのは、医師としての最大の仕事の「診断」をしていないわけです。
前置きが長くなりましたが、患者さんとの会話の中での気づいたことは、「自分の歯がいつか無くなる」と思っているということです。
永久歯は2度と生えてこないし、だんだん無くなるのに、良い歯を抜くなんて、モッタイナイ。ということだと思います。
確かに、8020運動なんていう運動をしているくらいですから、80歳で17年度の調査では現在歯数(今ある歯の数)が9.8本だそうです。ですから、もともと28本あったと仮定すると、18本以上抜けているということになります。
矯正治療で、親知らずも含めて、8本抜歯するという場合もあると思います。そうするとかなりこの状況に近づいてしまう。残りも24本になってしまいます。しかし、ここで、重要なデータがあります。
厚労省の統計では
40歳までに1本、40代で2本、50代で3本、60代で5本、70代で7本抜けて、80歳で残り約10本になります。
しかし、昨年、成田も所属する日本ヘルスケア歯科研究会でまとめたデータによると、定期的にメンテナンスを受けている人は
40代で0.29本、50代で0.72本、60代で1.14本、70代で1.26本でした。そうすると、80歳までに抜けるのは3.41本
ということになります。
つまり、矯正治療で、仮に24本になってしまったとしても、8020を達成することは可能だということです。しかし、矯正治療で、28本残しても、定期的なメインテナンスを怠ると、18本抜けて、10本になってしまいます。
80歳で快適な食生活をするためにメインテナンスが欠かせないってことです。矯正治療で抜歯になった人もそうでない人もその後のメインテナンスを怠ると、悲惨な結果が待っています。
矯正治療とその後のメインテナンスを続けることで、快適な生活が待っています。
久しぶりの投稿になってしまってすみません。
今日は先日いらした、患者さんとの会話の中での気づきについて書いておきたいと思います。
矯正治療を始めようとする人が躊躇する大きな壁として、抜歯があります。健康な歯を抜いてしまうと、悪い影響があるのではと考えてしまうのも仕方のないことではないかと思います。
治療方針として、抜歯が良いとか非抜歯が良いとか言うこと自体が間違いだと成田は考えています。歯の大きさは100%遺伝的な要因なので、大きさを変えることはできません。しかし、アゴの大きさは生まれてからの環境要因の影響も受けます。昔より噛む回数が減った現在の食生活では、あごの成長が進みません。その結果アゴの大きさと歯の大きさの不調和が起こりやすくなっています。
矯正歯科ではその道の専門家としていろいろとアドバイスをするわけですが、最初から、抜かないとか絶対抜くなんていうのは、医師としての最大の仕事の「診断」をしていないわけです。
前置きが長くなりましたが、患者さんとの会話の中での気づいたことは、「自分の歯がいつか無くなる」と思っているということです。
永久歯は2度と生えてこないし、だんだん無くなるのに、良い歯を抜くなんて、モッタイナイ。ということだと思います。
確かに、8020運動なんていう運動をしているくらいですから、80歳で17年度の調査では現在歯数(今ある歯の数)が9.8本だそうです。ですから、もともと28本あったと仮定すると、18本以上抜けているということになります。
矯正治療で、親知らずも含めて、8本抜歯するという場合もあると思います。そうするとかなりこの状況に近づいてしまう。残りも24本になってしまいます。しかし、ここで、重要なデータがあります。
厚労省の統計では
40歳までに1本、40代で2本、50代で3本、60代で5本、70代で7本抜けて、80歳で残り約10本になります。
しかし、昨年、成田も所属する日本ヘルスケア歯科研究会でまとめたデータによると、定期的にメンテナンスを受けている人は
40代で0.29本、50代で0.72本、60代で1.14本、70代で1.26本でした。そうすると、80歳までに抜けるのは3.41本
ということになります。
つまり、矯正治療で、仮に24本になってしまったとしても、8020を達成することは可能だということです。しかし、矯正治療で、28本残しても、定期的なメインテナンスを怠ると、18本抜けて、10本になってしまいます。
80歳で快適な食生活をするためにメインテナンスが欠かせないってことです。矯正治療で抜歯になった人もそうでない人もその後のメインテナンスを怠ると、悲惨な結果が待っています。
矯正治療とその後のメインテナンスを続けることで、快適な生活が待っています。